ひそやかな叫び

every now and then

巨林羅の流鏑馬。

八月三日の夜は一睡もせず、そのために生じる朝昼の眠さをこらえ、四日夜の概ね寝に成功した。概ね寝とは文字通り、途中で目覚めることはあってもだいぶ寝た、概ね寝たの意。あれこれ思うことがあり、あちこち痛みもして、まとまった時間を眠ることがあまりなく、概ね寝して五日の目覚めは割と爽快。

七時頃犬と散歩へ出ると青い空のほぼ真ん中に二十日月があった。人影は他になく、二十日月と我々だけがそこにあった。こういうときは地球最初のとか最後の人類であるように思ってみるのだけれど、おそらく犬は人類でない。少し行くと赤みを帯びたトンボが群れて飛んでいた。寂寥感があった。

途中、無人の野菜売り場で茄子四本とじゃがいも四つを買う。それぞれ百円、計二百円を缶でできた貯金箱へ入れた。ぼとりぼとりと百円玉とは思えぬ濁った音がした。錆びついた缶のせいか、底に古雑巾でも敷いているのか。私の小銭入れのなかは五百円玉ひとつと一円玉六つになって、五百円玉をなぜか好きになれぬ私は百円玉を失い淋しく思う。財布の中身が減ったからでは決してなく。

高低差三十米ほどの道行きに汗まみれとなり、八時を過ぎて帰宅した。流れ落ちる汗も服に染みた汗もそのままに、プラスティックゴミをゴミ集積所へ捨てに行き、というのも「八時半までに捨てること」とゴミ集積所に張り紙されているからで、ゴミを捨て終えるまでが散歩です。散歩なのです。

犬の手足を洗ったり軽くコーミングしたりして、ごはんをあげる。それからPさんが拵えてくれたスクランブルエッグにケチャップをかけ、洗っただけのレタスとともにもち麦入りごはんを食べた。卵はふんわり、レタスはみずみずしく、おいしかった。今月初めから米は秋田県産あきたこまち。

十時頃、私の運転する私のクルマでPさんと買い物へ出かけた。犬は留守番。カインズホームへ行くとPさんが財布を忘れて来ており、Pさんの買った長葱とじゃがいもの代金366円をPayPayで立て替えた。じゃがいもばかり買う家のようだけれど少し前に比べて値段が格段に安くなっており、俄然買う気がしてしまう貧民の家に過ぎぬ。どうやら九州などから出荷される春じゃがの収穫が順調で供給が増えているらしかった。

Pさんの財布や携帯電話など諸々入った鞄を取りに帰宅、タッチアンドゴーでOKストアへ。私は別の安売りスーパーマーケットへ行きたいのだけれどそこでの支払いは現金のみで、Pさんはクレジットカード払いのできるOKストアを使いたがる。食料品の多くはPさんが買う決まりだから優先する決まり。私が買ったのは犬のごはんにする豚ヒレ肉、鶏もも肉、私がいただくコロログレープ、コロロ沖縄パイン、かしわ堂カルシウムせん、小岩井生乳100%ヨーグルト、QBBカマンベール入りキャンディチーズなど3520円で、これをPayPay払いした。

グミはHARIBOな私がコロロを買うのは太田上田でくりぃむしちゅー上田がおいしいとか何とか言っていて、試してみたら他にない噛み心地が少し癖になったから。コロロなどを私のカゴへ入れているとPさんがいちいち不機嫌な顔をして、実際どういう理由でそういう顔をしているか判然とせぬのだけれど、「贅沢品を買う金があるなら食料品のいくつかを自分で買ったらどうなの」云々、示している気がしてしまう。あたいはあたいで水道代瓦斯代光回線代とか払ってますよねなどと心のうちでひとり勝手に思ってみたりする。

帰ればもう昼。フライパンで焼いた油揚げと酢漬けしておいたきゅうりともち麦ごはんの昼食。おいしく、量も充分あり満足できる筈なのだけれど、コロロとカルシウムせんに手を出してしまい食べ過ぎて腹を壊す。金曜日(7/31)にパンを食べ過ぎ、腹痛を起こしたばかりで閉口。本当に口を閉じていればよいのだけれど縫いつけるまでには思い詰めていない。針と糸で唇を縫ったという事件の報道に怯えるばかり。

午後はJune's JOURNEY(スマートフォンのゲーム)をしたり、英文法レッスン1を学んだりした。英文法はレッスン21まであり、どこまで続けて学べるのか疑問だけれど、頑張れそうな気もしている。Geminiが優しく助言してくれるので。筋違いな返答が少なくないものの、『AI(私)を相手にすれば、どれだけ初歩的な質問をしても、何度同じことを聞いても、急かされることも呆れられることもありません。ぜひ「お抱えの外国人講師」だと思って、いつでも気楽に頼ってください。』なんて具合に。そんな訳で困りごとのあれこれはGeminiに相談する毎日。

夕食は豚もも肉とキムチとキャベツともやしを炒めたもの(腹痛なのにキムチ)。食後はYouTubeとTVerでさまぁ〜ず。radikoで爆笑問題カーボーイ(ゲストに真空ジェシカ)を聞きもしたけれど、笑うのはさまぁ〜ず。繰り返し、さまぁ〜ずを再生する毎日。

立て替えた366円は今のところ戻っては来ず、微憂。

さらにさらさら二年前のこと。

二年前に読んだ本の感想を放って眠りこけていたのだけれど、出戻り支度に。

 

短歌研究 2024年 08 月号

町田康さんの「チンラ」を読みたくて買った。いちいち笑えて、ふと笑うだけでよいのかと読み直してみたりして、浅知恵なりに堪能。他にも信じられぬほどたくさんの短歌が載っていて、それらもまた興味深いのだった。世の中にこんなにも短歌が溢れているとは知らなかった。「短歌研究」と言うだけあって、どういう思いで詠んだものか説明があったり、このように読むことができると鑑賞の手引きのようなものがあったり、短歌を研究するなら読み続けるべき書物と思う。私は当分、この一冊で足りる。

 

64(ロクヨン) 上 (文春文庫 よ 18-4)横山 秀夫

ピエール瀧のテレビドラマも佐藤浩市の映画も見たし、原作は読まなくてよいのでは、と思っていたけれど、読んでよかった。情報量が全く違う。映像だけでは見逃してしまうひとびとの思いが事細かに描かれており、それらが身に沁みて、その場にいるかのように混乱、動揺した。

 

64(ロクヨン) 下 (文春文庫 よ 18-5)横山 秀夫

読後暫く、64という数字を見るだけで泣いてしまう人間になった。

 

ルパンの消息 (光文社文庫 よ 14-2)横山 秀夫

ちょっと無理かもしれない、という設定がなくはないけれど概ねちゃんとしていて、時効が迫り、誰が何をしたのか興味は尽きず、面白く読むことができた。

 

恍惚の人 (新潮文庫)有吉 佐和子

勘弁してくださいと頼みたくなるくらい、これでもかと夫の父の奇行が書き連ねられており、人ひとりが見境を失くすと周囲がどれだけ影響を受けるか細かく密に描かれている。深刻極まりないのだけれど微かに長閑さがあって、人間の強さなのか、気の迷いなのか。何にしても、老人が増えること、介護が並大抵の苦労でないことを1970年代に取り上げていたのかと著者の先見性に感心する。そして、時を経て何ら有効な手立てがなさそうな現実の厳しさに棒立ち。

 

報い: 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-8 警視庁追跡捜査係)堂場 瞬一

粘着質というしかない話で、追跡捜査係向きのように思うけれど、どうにもあり得そうにない展開。肩入れする登場人物の活躍に期待する者としては、もう少し現実味が欲しい。

 

だれも死なない日ジョゼ・サラマーゴ

面白かった。人間がどれだけ重病重症重体の死にかけであってもだれも死なない、そんな日が突然訪れる。とんでもなくおおごとな気がして生き死にについてあれこれ思ったりするけれど、作中には体裁とか面目とか利益とかを忘れぬ暮らしがあって、人間は浅はかなのか深長なのか逞しいのか図々しいのか。会話にかぎかっこが使われず、慣れるまで読みにくさを覚えたが慣れればどうということもない。数行ごとに考えを巡らせたくなる文言が散りばめられており読み終えるのが惜しいのだった。

今更ながらに八月のこと。

体調が悪かった。とても。

 

8月の読書メーター
読んだ本の数:31
読んだページ数:10577


事の次第 (小学館文庫 さ 4-2)事の次第 (小学館文庫 さ 4-2)感想
出てくるひとは大抵ちょっと頭がおかしい感じ。慌てず冷静に道を誤る。とは言え、世に正しい道など端から用意されておらず、踏み外すように仕組まれている。のだ、きっと。概ね面白かったけれど、はじめの灯油鍋が印象的で、後半は物足りない。もっと狂ってほしい。
読了日:08月01日 著者:佐藤 正午

 

とにかく散歩いたしましょう (文春文庫 お 17-4)とにかく散歩いたしましょう (文春文庫 お 17-4)感想
エッセイ集。小さくて見逃しそうな事柄に焦点を合わせ自在にあちらこちらへ考えを広げていて愉快。
読了日:08月02日 著者:小川 洋子

 

つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫 つ 17-01)つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫 つ 17-01)感想
煮詰まったところに刺激物を入れたらどうなるか。あれこれ事情を抱えるひとたちの数日間。どのひとも実際に存在しそうだけれど、誰にも親近感は持てなかった。
読了日:08月02日 著者:津村 記久子

 

【映画原作】嘘 (PHP文芸文庫)【映画原作】嘘 (PHP文芸文庫)感想
何よりも守るものがある、ということか。たまたま、よいように進んだに過ぎぬ、危なっかしい玉転がしに思うのだけれど。
読了日:08月02日 著者:北國 浩二


鳩の撃退法 (上) (小学館文庫 さ 4-11)鳩の撃退法 (上) (小学館文庫 さ 4-11)感想
長々と書いちゃっていい加減にしてよ、と思うけれど、こうでなくっちゃという気持ちもある。結果じゃない、経過だよと自身を励ます。
読了日:08月02日 著者:佐藤 正午


鳩の撃退法 (下) (小学館文庫 さ 4-12)鳩の撃退法 (下) (小学館文庫 さ 4-12)感想
面白かったけれど、どこが面白かったか具体的にと言われたら答えに窮す。読んだほうがよいか聞かれたら、読まなくてよいんじゃないかなと答える気がする。
読了日:08月02日 著者: 藤 正午


口訳 古事記口訳 古事記感想
面白かった。神とか天地の始まりと言われましてもなどという気がしていたけれど、滅茶苦茶な話ですよね、ということでよかったのだとすっきりする。
読了日:08月03日 著者:町田 康


永遠についての証明 (角川文庫)永遠についての証明 (角川文庫)感想
面白く、一息に読んだ。瞭司本人は満足かしれぬがもう少しマシな結末はなかったかと思う。多くの登場人物に、こんなひといるかしらと、極端さ安易さ一貫性のなさを覚えた。殊に熊沢の変節はすんなりとは受け入れ難い。
読了日:08月04日 著者:岩井 圭也


殺した夫が帰ってきました (小学館文庫 さ 40-1)殺した夫が帰ってきました (小学館文庫 さ 40-1)感想
タイトルのようなことが我が身に起きたらどう立ち回ったものか考えつかぬという興味に尽きる。謎が解けても、そうだったのかという驚きはなく、説得力もない。
読了日:08月06日 著者:桜井 美奈


神に愛されていた神に愛されていた感想
文章やその表現に拙さを覚え、天才小説家という設定に馴染めなかった。
読了日:08月06日 著者:木爾 チレン


時には懺悔を (角川文庫)時には懺悔を (角川文庫)感想
誰が何を懺悔するのか。誰がどう悔い改めても世の中はそうそう変わりそうにない。
読了日:08月06日 著者:打海 文三


アイスネルワイゼンアイスネルワイゼン感想
日々の暮らしはこのようにできていて、言葉や表情や態度から心のうちを察するしかない。文章においても行間を読むなんてことがある。それにしても手がかりが少なく、琴音が怒っているのか悲しいのか辛いのか諦めているのか何ともないのか、わかりにくい。それが「静かな崖っぷち」なのだろうか。崖っぷちで黙られては船越さんが困るではないか。
読了日:08月06日 著者:三木 三奈


くるぶしくるぶし感想
どんどん読み進めてもよいし、一首にとことん浸ってもよい。日々の思いを歌に昇華させる自家発電は真なるクリーンエネルギー。一家に一冊、備えておきたい。装丁がまた素晴らしく素敵なので、読まずに飾っておいても、吉。
読了日:08月06日 著者:町田康


ポケットにライ麦を〔新訳版〕 (クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 40)ポケットにライ麦を〔新訳版〕 (クリスティー文庫) (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 40)感想
随分前に読み、映像化されたものを見てもいたが、面白かった。シリーズを通して度々語られる、似通ったひとは似通った言動、閉じられた扉に近づくときは中の会話を立ち聞きせぬよう足音を立てて歩くなど、ミス・マープルに刷り込まれた考えは少なくない。洗濯バサミに摘まれた鼻の持ち主は私かもしれない。
読了日:08月08日 著者:アガサ・クリスティー


空白を満たしなさい(上) (講談社文庫 ひ 39-3)空白を満たしなさい(上) (講談社文庫 ひ 39-3)感想
惜しまれて死んだひとが生き返ったなら、よいことしかなさそうだけれど、全然そうではなくて厳しい。大切なひとを失ったとき、世界が何も変わらず愕然とするなんて話はよくあるけれど、失って変わらぬ世界は死人が生き返っても変わらぬ世界としてあって、では世界とは何なのか、命とは何なのか、ひととは何なのか。命令されることが嫌いなので命令形の題名の本は苦手なのだけど、中身は面白い。
読了日:08月08日 著者:平野 啓一郎


空白を満たしなさい(下) (講談社文庫 ひ 39-4)空白を満たしなさい(下) (講談社文庫 ひ 39-4)感想
上巻よりはだいぶ平穏。いつか死ぬのは、生き返ったひとに限ったことでなく。何かあれば、その意味を考えたくなるけれど、意味なく物事は起こるし、意味があったとしても理解できなければないようなもの。何をどう捉えるかはひとそれぞれ。
読了日:08月08日 著者:平野 啓一郎


交錯: 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-1 警視庁追跡捜査係)交錯: 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-1 警視庁追跡捜査係)感想
筋に強引さを覚えるも、捜査の進む様、刑事の思いや暮らしには真実味がある。知らぬ間に沖田、西川の仕事が報われるよう願っていた。
読了日:08月08日 著者:堂場 瞬一


策謀  (警視庁追跡捜査係)策謀  (警視庁追跡捜査係)感想
筋に無理を覚えるも、刑事の人柄で埋め合わせできており、最後まで飽きない。
読了日:08月08日 著者:堂場瞬一


謀略 警視庁追跡捜査係 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)謀略 警視庁追跡捜査係 (角川春樹事務所 ハルキ文庫)感想
やはり筋に強引さがあるも、徐々にそれも瑣末なことと慣れつつある。堂場瞬一のシリーズもので一番面白いように思う。
読了日:08月08日 著者:堂場 瞬一


標的の男 (ハルキ文庫 と)標的の男 (ハルキ文庫 と)感想
筋に粗はあるも面白い。
読了日:08月11日 著者:堂場 瞬一


ルンタルンタ感想
何かの悪ふざけだろうかと冷めた目でいると二度見せずにはいられぬ不思議な光景が描き出される。そこで真面目になったのかと言うとやはりふざけた感じは残る。それではずっとふざけている感じかと言うと突然、これは真理ではと思うような文言があって、気が抜けない。 読んだ本は買ったときと変わらぬ状態を保持したく思うのだけれど、ルンタはそれを諦めた。蛍光ペンやボールペンで書き込みしながら読む。面白い。
読了日:08月11日 著者:山下 澄人


東京都同情塔東京都同情塔感想
言葉をどう使うか、どの言葉を選ぶか、伝えたいことが伝えられているか、伝えたくないことが滲み出ていないか、日頃考えるあれこれが凝縮され、脳みそが煮詰まる思い。「犯罪者に同情できるか」云々が大書されているけれど、そこが要点ではなさそう。更に言えば犯罪者って主語がでかいわ。と思ったり、思わなかったり。どうせなら罪を犯す前、無敵のひとへなる前の段階で同情塔に住むのが円滑では。と思ったり、思わなかったり。読後感は街宣車が走り抜けるのを見たのに似て、考えを巡らせたり余韻に浸る余裕がなかった。
読了日:08月11日 著者:九段 理江


刺繍する少女 (角川文庫)刺繍する少女 (角川文庫)感想
短編集。よく見るテレビにプレバト!の俳句コーナーがあるのだけれど、そこでよく「発想を飛ばす」という表現が使われる。飛ばそうと意気込んで飛ばせるものでなしと思ったりするのだが、この本に収められた物語はどれも発想が飛びに飛んでいる。飛びに飛ぶなんて自由気ままな気がするけれど、読み終えると窮屈な箱に閉じ込められた感じがして不思議。表紙の絵がとてもよい。
読了日:08月16日 著者:小川 洋子


刑事の絆 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-5)刑事の絆 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-5)感想
絆などと言われてしまうと冷めた気持ちになってしまうのだけれど、だからと言って放ってもおけず、術中にはまっている。それはどうかなと納得いかぬところがありながら、面白いと思ってしまう。
読了日:08月16日 著者:堂場 瞬一


暗い穴: 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-6 警視庁追跡捜査係)暗い穴: 警視庁追跡捜査係 (ハルキ文庫 と 5-6 警視庁追跡捜査係)感想
暗い穴というか、どす黒い穴。底なし沼のような。沖田と西川が優等生的な分、悪役はとことん悪くということか。
読了日:08月16日 著者:堂場 瞬一


文はやりたし (幻冬舎文庫 な 20-9)文はやりたし (幻冬舎文庫 な 20-9)感想
重なるところがひとつも見つからないひとの暮らしがこんなにも面白いとは。話題が豊富で、向上心があって、真面目。欠点がなさそうなのに謙虚でもあって感心した。
読了日:08月16日 著者:中谷 美紀


海神 (光文社文庫 そ 4-2)海神 (光文社文庫 そ 4-2)感想
描き出そうとしたことがどういうものか見えてくると著者の意欲や労力が偲ばれる。が、日付順でない並びにはそれによる効果があるのだろうと思うも、分かりにくさがあり、また、先が読めてしまう弱みにも感じた。
読了日:08月18日 著者:染井為人


バカ論 (新潮新書)バカ論 (新潮新書)感想
面白い。笑いとは、芸人とは、メディアとは、世の中とはと様々な事柄をつぶさに分析、彼ならではの語り口で表現している。生き方、人柄が見えて、背筋の伸びる思い。このひとのいる時代に生きることができてよかった。
読了日:08月18日 著者:ビートたけし


ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔ロシア点描 まちかどから見るプーチン帝国の素顔感想
「嫌いになれない」と控えめながら好意を示しつつ、冷静にできるだけ公平に、先生がご存知のロシアをわかりやすくご教示くださる一冊。悲惨な結末しか思い描けず苦しいけれど、読んでよかった。
読了日:08月18日 著者:小泉 悠


いちばんここに似合う人 (Shinchosha CREST BOOKS)いちばんここに似合う人 (Shinchosha CREST BOOKS)感想
短編集。どれも少し夢のよう。どちらかと言えば悪い夢で、早く目覚めて違う自分を取り戻したくなるのだけれど、目覚めれば大して変わり映えせず項垂れていると、それもまた夢というような。登場人物の危うさ、脆さ、どうにか立っている感じ諸々から、著者の繊細さを思ってみたりもするが、実はあることないこと見出してしまう残酷な観察者かもしれぬと疑ってもいる。
読了日:08月26日 著者:ミランダ・ジュライ


存在のすべてを存在のすべてを感想
着眼点に興味を覚えるも、他に感心するところは少ない。子に注いだ愛情が注いだままに結実する、離れても互いを思いあうというような心打たれる場面はあるものの、あそこへ返してはだめだとか、返す場所として適しているかを試すなど、見ようによっては身勝手な判断がまかり通っており、よかったよかった感動したとはならない。
読了日:08月26日 著者:塩田 武士

読書メーター

雑念の駆け込みデラックス。

7月の読書メーター
読んだ本の数:23
読んだページ数:7102

カップルズ (小学館文庫 さ 4-4)カップルズ (小学館文庫 さ 4-4)感想
その出来事や思いがはっとするようなものであってもさらりと平静に描かれており、うっかりすると面白さに気付かぬかもしれない。ひととひとの間柄も淡々としていて、一般に大人と思われるひとびとはこういう具合に日々を過ごしているのだろうか。いちいち口にせぬ思いをこっそり聞いたようで興味深い。この頃ようやく、佐藤正午に慣れてきた気がする。
読了日:07月22日 著者:佐藤 正午

 

誇り 誇り感想
作風を知らせるカタログのよう。いつも通りで好ましいと思うところはあるけれど全体に薄味。長旅で何も運転するでなく助手でなく景色を愉しむでなく、移動時間を持て余したひとに向く一冊かもしれない。おそらく乗り物を降りるときに本は置き去り、内容もすぐに忘れる。
読了日:07月23日 著者:今野 敏;東 直己;堂場 瞬一


青い煮凝り青い煮凝り感想
少なめの文、少なくない死人、無数の線。
読了日:07月24日 著者:エドワード・ゴーリー


一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書一度読んだら絶対に忘れない哲学の教科書感想
面白く読むことはできるけれど「絶対に忘れない」訳がない。この教科書の存在を忘れないということなら、時々、何と書いてあったかしらと読み返すので許す。

読了日:07月24日 著者:ネオ高等遊民


有罪、とAIは告げた有罪、とAIは告げた感想
今のところ機械への信頼がなく人間が慎重に裁くしかないけれど、裁判官によって判決に差異があるなら公平性のため裁判を自動化してよいかしれない。判例に倣う流れは機械的自動化に馴染む気がする。とは言っても、例えばAmazonからのおすすめに欲しかったもののあったためしがなく、機械が人間を裁くなど百年早いわ、と強く強く思っている。
読了日:07月24日 著者:中山 七里


仕事本 わたしたちの緊急事態日記仕事本 わたしたちの緊急事態日記感想
何をどう信じたらよいかわからないなか、様々なひとが何を思い、どう過ごしたかの日記。正解なんてどこにもなかった気がするけれど、よりよくあるよう考えるひとがたくさんいたことに胸打たれる。このひとたちがその後どうされているのか知りたい。
読了日:07月26日 著者:尾崎 世界観,町田 康,花田 菜々子,ヤマシタ トモコ,川本 三郎,立川 談四楼 他77人


もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 14)もの言えぬ証人 (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 14)感想
面白く読んだが階段落ちの理由や目撃者の見誤りなどがあまりに陳腐で名探偵の仕事とは思いにくい場面が少なからずある。
読了日:07月26日 著者:アガサ クリスティー


新装版 青い壺 (文春文庫)新装版 青い壺 (文春文庫)感想
面白かった。壺の行方は奇跡的で出来過ぎと言えなくもないけれど、取り巻くひとびとのどのひとりを見ても実際にいるに違いなく思う細密な描写で、壺の奇跡は大して重要でない。
読了日:07月27日 著者:有吉 佐和子


華岡青洲の妻 (新潮文庫)華岡青洲の妻 (新潮文庫)感想
すれ違うくらいの関係であれば好感を記憶して済んだかしれぬが、下手に知ってしまい粗が見える避ける嫌いになる、というようなことは私の暮らしにもあるけれど、その極端な例。命を賭けて妻と義母が意地を張り、とことん争う。史実と異なるとの批判があるらしいが、終始当人たちに聞いて書いたかと思う迫真の描写で、フィクションですよ!と言っておかねばと心配するひとがいて不思議ない。
読了日:07月28日 著者:有吉 佐和子


私のことだま漂流記私のことだま漂流記感想
面白く読んだ。飾らず思いをさらけ出している感じで、その感じがまた、程よく真面目で程よくかわいらしく程よく弱気で程よくカッコいい。一度だけ、1メートルくらいの近距離で見かけたことがあるのだけれど、そのときの印象そのまま。
読了日:07月28日 著者:山田 詠美


おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談おれに聞くの?: 異端文学者による人生相談感想
人生相談となっているけれど、聞いたことに答えているのかわからない。それでも答えを読むと、意固地な気持ちや強張った身体がほぐれたような、別の形でひねくれたような、読む前とは確かにどこか違う感覚になる。時々取り出して読み返す。大切な友だちにもらった大切な本。
読了日:07月28日 著者:山下 澄人


馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow (講談社文庫 も 28-84)馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow (講談社文庫 も 28-84)感想
生き方考え方があまりにも離れてしまうと話し合いも思いやりも通用しない。もっとずっと手前の段階でよくも悪くも社会の一員であるというような何かを意識する機会がないと他者を尊重できなくなる。私自身、社会に不満や嫌悪感を持つものの、暴力的に誰かを傷つけたいとは思わずにいて、それは酷いことはしたくないという願いがあるのと、無力さに苦しみながら世界と関わらなくてはならぬひとが私以外にもいるだろうと思ったりするから。
読了日:07月28日 著者:森 博嗣


最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法 (ACTIVE HEALTH)最高の体調 進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法 (ACTIVE HEALTH)感想
一見して抱く印象よりはるかに良書かもしれない。文明病なんて文言を見て、「胡散臭いtoo胡散臭い」と昔の都知事を記事にした外国のニュースの一文が思い浮かんだけれど、読み進めると胡散臭さは薄らいだ。石橋を叩いて渡らぬことがなくもないが、このくらい試してもよいのではと思えることが割とたくさんあった。試したからと具合が悪くなったり何かを失ったりということもなさそう。
読了日:07月29日 著者:鈴木祐


はちうえはぼくにまかせて (世界こども図書館A)はちうえはぼくにまかせて (世界こども図書館A)感想
夏になると読みたくなる。
読了日:07月29日 著者:ジーン・ジオン


罪を犯した人々を支える──刑事司法と福祉のはざまで (岩波新書 新赤版 2014)罪を犯した人々を支える──刑事司法と福祉のはざまで (岩波新書 新赤版 2014)感想
打算で言えば、再犯を防ぐと被害を減らすことになり、罪を犯していない人々も救われる。と書くと、罪を犯したひととそうでないとされるひととの間に大きな違いがあるかのようだけれど、見つかっていない罪のひとつもないひとがどれだけいるかわからない。真に悔い改めたひとには(罪の重さに見合った)やり直す仕組みがあってよい。 裁判所内の被告の扱いについて屈辱的との表現があったが、逮捕された途端「自称無職の男」「何歳の女」とされたり名前を呼び捨てする報道も推定無罪を軽んじていてどうかと思う。
読了日:07月29日 著者:藤原 正範


新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!新NISA対応 超改訂版 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!感想
実際に増やせるかわからないけれど、いつまでも「難しいことはわかりません」と及び腰でいては確実に減っていくだけらしくて、世の中は厳しい。
読了日:07月31日 著者:山崎 元,大橋弘祐


経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて感想
父から息子へとあるように、著者の子ども世代に向けたもののようだが、どの年代にも参考になる考え方が示されている。
読了日:07月31日 著者:山崎 元


ドーン (講談社文庫 ひ 39-2)ドーン (講談社文庫 ひ 39-2)感想
背景は派手だけれど重きを置かれるのはひとの心の動きや態度で辛気くさく地味。そこに興味を持てれば楽しめるが、そうでないと退屈かもしれない。
読了日:07月31日 著者:平野 啓一郎


かたちだけの愛 (中公文庫 ひ 30-1)かたちだけの愛 (中公文庫 ひ 30-1)感想
事故がなかったら軽傷だったら、つながりや思い入れが同じようになっていたかわからない。実話であれば、そういうことになるかもねと受け入れられそうな気がするが、小説となるとどこか腑に落ちないモヤモヤする何かが残る。
読了日:07月31日 著者:平野 啓一郎


ラブカは静かに弓を持つラブカは静かに弓を持つ感想
スパイと聞くとダニエル・クレイグとかが思い浮かんでしまうけれど、そういう感じではなかった。音楽によってもたらされるあれこれが胸に渦巻く作品。楽器の演奏ができたならどんなにか素晴らしい暮らしになるでしょう、と練習再開を考えたものの、ギターケースに寄りかかり座椅子めいた扱いをしていて習得の道は遠い。
読了日:07月31日 著者:安壇 美緒


水車小屋のネネ水車小屋のネネ感想
何を選んでも失敗なんてない、やり直しできる、本人にその気があれば。という励ましを得た。姉妹が支え合いつつ、それぞれ自立しているところが好ましい。
読了日:07月31日 著者:津村 記久子


挿絵の女: 単行本未収録作品集挿絵の女: 単行本未収録作品集感想
短編集。人物描写が巧み。スラスラ読めてしまって、面白かったけれど、勿体なかった。もう一度、読み直したい。
読了日:07月31日 著者:有吉 佐和子

読書メーター

ひとの死ぬ話をたくさん極月も。

12月の読書メーター
読んだ本の数:42
読んだページ数:15986

未来 (双葉文庫)未来 (双葉文庫)感想
大切なひとを失ったときどう生き続けていくか考えておく。いつか会えなくなると思えば接し方に心配りできる。
読了日:12月01日 著者:湊 かなえ


ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版> (講談社文庫)ST 警視庁科学特捜班 毒物殺人<新装版> (講談社文庫)感想
人物設定が突飛ではあるが面白く読んだ。
読了日:12月02日 著者:今野 敏


ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ (講談社文庫)ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ (講談社文庫)感想
超人的能力を備えていても弱点はあり、生きるのは大変。
読了日:12月03日 著者:今野 敏


ST警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル (講談社文庫)感想
「患者がひとり死んでいるんだぞ」がんばれ、赤城。
読了日:12月03日 著者:今野 敏


ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)感想
青山翔を志田未来さんが演じたらしい。
読了日:12月04日 著者:今野 敏


ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)感想
自殺か他殺か。お坊さんは除夜の鐘を撞くのか。
読了日:12月04日 著者:今野 敏


ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫)感想
結果より経過という好例。面白かった。
読了日:12月04日 著者:今野 敏


ST警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル (講談社文庫)ST警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル (講談社文庫)感想
理屈はさておき、痛快。
読了日:12月05日 著者:今野 敏


ST 為朝伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)ST 為朝伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)感想
為朝伝説?
読了日:12月05日 著者:今野 敏


ST 桃太郎伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)ST 桃太郎伝説殺人ファイル 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)感想
桃太郎伝説には諸説あります。
読了日:12月06日 著者:今野 敏


ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)ST 沖ノ島伝説殺人ファイル<警視庁科学特捜班> (講談社文庫)感想
渡れず、持ち帰れず、語れずという島の出来事。どうするのかなと思ったけれど、だったらこうかと予想がついた。
読了日:12月06日 著者:今野 敏


ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)ST 化合 エピソード0 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)感想
ちょっとしたきっかけで何が起こるかわからない。
読了日:12月07日 著者:今野 敏


ST プロフェッション 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)ST プロフェッション 警視庁科学特捜班 (講談社文庫)感想
面白く読んだけれど残念なところも。
読了日:12月07日 著者:今野 敏


後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫 う 1-1)後鳥羽伝説殺人事件 (角川文庫 う 1-1)感想
被害者の容姿を揶揄する場面が少なくなく、びっくりした。
読了日:12月08日 著者:内田 康夫


銀河鉄道の父 (講談社文庫)銀河鉄道の父 (講談社文庫)感想
面目を保つため無理をする様が悲しいけれど面白い。
読了日:12月09日 著者:門井 慶喜


ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
どうなるのか興味が尽きない。
読了日:12月10日 著者:スティーグ・ラーソン

 

ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
聞きなれぬ名前が多く、誰が誰だか掴みにくいものの、それを上回って面白かった。
読了日:12月10日 著者:スティーグ・ラーソン


ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:12月11日 著者:スティーグ・ラーソン

 


ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:12月11日 著者:スティーグ・ラーソン

 


殺しへのライン (創元推理文庫 Mホ 15-7)殺しへのライン (創元推理文庫 Mホ 15-7)
読了日:12月12日 著者:アンソニー・ホロヴィッツ,山田 蘭

 


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 上
読了日:12月13日 著者:スティーグ・ラーソン

 


ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下
読了日:12月13日 著者:スティーグ・ラーソン

 


ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-1)
読了日:12月14日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ

 


ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-2)ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ラ 19-2)
読了日:12月14日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ

 


ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 上
読了日:12月15日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ

 


ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下ミレニアム5 復讐の炎を吐く女 下
読了日:12月15日 著者:ダヴィド ラーゲルクランツ

 


追憶のかけら (文春文庫)追憶のかけら (文春文庫)
読了日:12月16日 著者:貫井 徳郎

 


母性 (新潮文庫)母性 (新潮文庫)
読了日:12月17日 著者:湊 かなえ

 


確証 (双葉文庫)確証 (双葉文庫)
読了日:12月18日 著者:今野 敏

 


罪と祈り (実業之日本社文庫)罪と祈り (実業之日本社文庫)
読了日:12月19日 著者:貫井 徳郎

 


マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)マル暴甘糟 (実業之日本社文庫)
読了日:12月20日 著者:今野 敏

 


此の世の果ての殺人此の世の果ての殺人
読了日:12月21日 著者:荒木 あかね

 


ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)
読了日:12月22日 著者:ディーリア・オーエンズ

 


リバース (講談社文庫)リバース (講談社文庫)
読了日:12月23日 著者:湊 かなえ

 


猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)
読了日:12月24日 著者:小川 洋子

 


妊娠カレンダー (文春文庫)妊娠カレンダー (文春文庫)
読了日:12月25日 著者:小川 洋子

 


やさしい訴え (文春文庫)やさしい訴え (文春文庫)
読了日:12月26日 著者:小川 洋子

 


いのちの停車場 (幻冬舎文庫)いのちの停車場 (幻冬舎文庫)
読了日:12月27日 著者:南 杏子

 


火花 (文春文庫)火花 (文春文庫)
読了日:12月28日 著者:又吉 直樹

 


火まつり (P+D BOOKS)火まつり (P+D BOOKS)
読了日:12月29日 著者:中上 健次

 


ベランダ寄せ植え菜園: 自然の力を借りるから失敗しないベランダ寄せ植え菜園: 自然の力を借りるから失敗しない
読了日:12月30日 著者:たなか やすこ

 


深い河 新装版 (講談社文庫)深い河 新装版 (講談社文庫)
読了日:12月31日 著者:遠藤 周作

読書メーター

ひとの死ぬ話をたくさん霜月も。

11月の読書メーター
読んだ本の数:37
読んだページ数:13904

運転者運転者感想
合わなかった。日頃朗らかだったり穏やかだったりしたら肩こりや頭痛が減るかも知れない、そのくらいの話だわね。
読了日:11月01日 著者:喜多川 泰


硝子の塔の殺人硝子の塔の殺人感想
合わなかった。面白がろうと頑張ったけれど無理だった。
読了日:11月02日 著者:知念 実希人


あの日、君は何をした (小学館文庫)あの日、君は何をした (小学館文庫)感想
合わなかった。誰もが脆さや醜さを持っていると思うが、母親ばかりがどうかしている描かれ方に見えて、不思議。全般に都合よくまとめられた印象で説得力に欠ける。
読了日:11月02日 著者:まさき としか


朝10分でできる スープ弁当朝10分でできる スープ弁当感想
スープジャーを使った弁当用スープのレシピ本だけれど、具材の組み合わせなど日常のスープにも応用できる。調味料を含め材料が少なめで、手軽。季節に合ったスープが写真付きで紹介されており、眺めて楽しく、わかりやすい。
読了日:11月03日 著者:有賀薫


嗤う淑女 (実業之日本社文庫)嗤う淑女 (実業之日本社文庫)感想
面白かった。これはああいうことなのではと予想した通りだったり、そこは現実味に欠けると思うところがいくつかあったものの、どうなるのか最後まで興味を持たせてくれた。
読了日:11月04日 著者:中山 七里


うまみがギュッ! 干すだけ簡単 はじめてのドライフードうまみがギュッ! 干すだけ簡単 はじめてのドライフード感想
干し芋と鯵の干物しか作ったことがなく、素人にできることはそのくらいではと思い込んでいたけれど、様々な食材が乾物化・干物化可能と知った。写真が多く、ドライフード熱に火がついた。干して干して干しまくるぞ。
読了日:11月04日 著者:CAMMOC


ふたたび嗤う淑女 (実業之日本社文庫)ふたたび嗤う淑女 (実業之日本社文庫)感想
ちょっと癖になる。そんな酷いことを、と思うけれど、すっきりする感覚もあって、自分自身の残酷さに呆れたり読んで憂さ晴らしするくらいよかろうと思ったり。百回やって一回でも成功するかしらというような策略が毎度うまく転がってしまう気はするものの、最後まで面白く読んだ。
読了日:11月05日 著者:  七里


嗤う淑女 二人嗤う淑女 二人感想
もう面白く思えなくなってしまった。やり過ぎだからか、私が単に飽きたのか判然とせぬが。
読了日:11月06日 著者: 中山 七里


罪と罰〈上〉 (新潮文庫)罪と罰〈上〉 (新潮文庫)感想
主人公が自分勝手な理屈であれこれしでかし、我儘を通した割に懊悩している感じが情けない。人間とはそういうものと思うこともできるが、あまりにも後先を考えぬラスコリニコフを人間の代表に据えたくはない。
読了日:11月07日 著者:ドストエフスキー


罪と罰 下 (角川文庫)罪と罰 下 (角川文庫)感想
取り返しのつかぬことをしたラスコリニコフにも先の明るさが見えるようで、人類全て罪人と考えれば、罪人に許しがあるのは有り難い気がするけれど、犠牲があってのことで複雑。残虐な行いが少なからずあるが殆どの登場人物がいちいち大仰でわざとらしく振る舞い喜劇かと思う。その時代やロシアの背景を知らず、理解が足りぬか知れない。
読了日:11月08日 著者: ドストエフスキー


永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)永遠の旅行者〈上〉 (幻冬舎文庫)感想
主人公の気取った印象が鼻につき、様々な説明は長く、少しも話が進まず苛立ったりもしたが、我慢のうちに気取りには慣れ、微細な説明は読者がいちいち調べずに済むものと理解した。事象のあれこれがどういう仕組みなのか丁寧に描かれ、設定された世界が掴みやすい。
読了日:11月09日 著者:橘 玲


永遠の旅行者〈下〉 (幻冬舎文庫)永遠の旅行者〈下〉 (幻冬舎文庫)感想
身も心も果てしなく傷つけられたひとが、そうした人生へと導いた国や制度や価値観を受け入れられるか、法律は人間の尊厳を守り得るものとなっているか、日本人であることの意味などあれこれ愚考。
読了日:11月10日 著者:橘 玲


JR上野駅公園口 (河出文庫)JR上野駅公園口 (河出文庫)感想
何からも見捨てられたような人生が淡々と誰を責めるでもなく綴られていて悲しい。著者はインタビューで「わかるとは言えないけれど共に苦しむことはできる」というようなことを語っており、そうしたひとだから描くことのできた話に思う。
読了日:11月10日 著者:柳美里


悪人 新装版 (朝日文庫)悪人 新装版 (朝日文庫)感想
もっと自分を大切にして欲しかった。
読了日:11月11日 著者:吉田 修一


ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)ヒポクラテスの誓い (祥伝社文庫)感想
何も見逃さず死因の特定されていく様が心地よい。
読了日:11月12日 著者:中山七里


改訂版 散歩で見かける草花・雑草図鑑改訂版 散歩で見かける草花・雑草図鑑感想
ひとつの草について調べようとして、ペラペラ捲るとどれも面白く結局全頁読み返してしまった。写真に特徴が細かく記され、ひとくちコメントやコラムも示唆に富む。散歩が何倍も楽しくなってよい。
読了日:11月13日 著者:高橋冬


ある行旅死亡人の物語ある行旅死亡人の物語感想
共同通信記者が死亡者の身元を調べる実話。判ることもあるが解けぬ謎も多く、死亡人のというよりは記者の物語。
読了日:11月14日 著者:武田 惇志,伊藤 亜衣


刑事たちの挽歌〈増補改訂版〉 警視庁捜査一課「ルーシー事件」 (文春文庫 た 89-2)刑事たちの挽歌〈増補改訂版〉 警視庁捜査一課「ルーシー事件」 (文春文庫 た 89-2)感想
何不自由ない境遇に見えるひとが、恵まれていることを知ってか知らずか、他人の人生を滅茶苦茶に踏み躙る。怖い。
読了日:11月14日 著者:髙尾 昌司


ヒポクラテスの憂鬱 (祥伝社文庫)ヒポクラテスの憂鬱 (祥伝社文庫)感想
前作に続き、じゃんじゃん真相究明していて、よい。
読了日:11月15日 著者:中山七里


殺人ライセンス (角川文庫)殺人ライセンス (角川文庫)感想
謎解きのほか、家族、友人の在り方など。
読了日:11月16日 著者:今野 敏


襲撃 (実業之日本社文庫)襲撃 (実業之日本社文庫)感想
空手の豆知識を入手。
読了日:11月17日 著者:今野敏


少女 (双葉文庫)少女 (双葉文庫)感想
少女に限らず死に惹きつけられるのはわかる。誰もが死ぬし一回きりだし。
読了日:11月17日 著者:湊 かなえ


大正十二年九月一日の大震に際して大正十二年九月一日の大震に際して感想
罹災状況を淡々と時には滑稽ささえ交え綴っている。冷めたように見えるが、そう振る舞わずにいては心が弱り切ってしまう、そんなふうに読んだ。
読了日:11月17日 著者:芥川 竜之介


硝子のハンマー (角川文庫)硝子のハンマー (角川文庫)感想
探偵を好きになれず、かと言って犯人に肩入れできず。
読了日:11月18日 著者: 貴志 祐介


狐火の家 (角川文庫)狐火の家 (角川文庫)感想
すらすら読み進むが後に残るものがない。
読了日:11月19日 著者:貴志 祐介


鍵のかかった部屋 (角川文庫)鍵のかかった部屋 (角川文庫)感想
読みやすい。防犯豆知識は得られる。
読了日:11月20日 著者:貴志 祐介


希望荘 (文春文庫)希望荘 (文春文庫)感想
面白く読んだ。しかし杉村を独立させてこそ描くことができたと思うほどの展開はない。
読了日:11月21日 著者:宮部 みゆき


犬を盗む犬を盗む感想
読みやすい。日常の見過ごしてはならぬ問題に目を向けさせようという意欲が感じられる。
読了日:11月22日 著者:佐藤 青南


雨に消えた向日葵 (幻冬舎文庫)雨に消えた向日葵 (幻冬舎文庫)感想
読みやすい。現実的に見えるけれど、そんなふうになるだろうか/するだろうかという部分が少なからずあり、もやもや。
読了日:11月23日 著者:吉川 英梨


贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)感想
主人公に慣れるまで時間を要す。彼が死体を捨てる、どうしようもなさそうなところから始まり、興味を引く。
読了日:11月24日 著者:中山 七里


追憶の夜想曲 (講談社文庫)追憶の夜想曲 (講談社文庫)感想
どのような人も公平に受け止められたらと思うも、主人公をどう見ればよいか迷う。
読了日:11月25日 著者:中山 七里


恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)恩讐の鎮魂曲 (講談社文庫)感想
讐という字を覚えたけれど使いどきがなさそう。そして、理由があってもなくても殺したらダメ。
読了日:11月26日 著者:中山 七里


悪徳の輪舞曲 (講談社文庫)悪徳の輪舞曲 (講談社文庫)感想
誰も信用できない。
読了日:11月27日 著者:中山 七里


ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)ST 警視庁科学特捜班 エピソード1<新装版> (講談社文庫)感想
その世界に没頭できれば面白い。赤城が好き。
読了日:11月28日 著者:今野


龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫)龍臥亭事件〈上〉 (光文社文庫)感想
次々に人が殺されてしまうけれど名探偵がいないので仕方ない。のかな。
読了日:11月29日 著者:島田 荘司


龍臥亭事件〈下〉 (光文社文庫)龍臥亭事件〈下〉 (光文社文庫)感想
いろいろあったものの、怪しい人はやはり怪しかった。
読了日:11月29日 著者:島田 荘司


境遇 (双葉文庫)境遇 (双葉文庫)感想
どれだけ歳をとっても親のことはなかなか克服できない。
読了日:11月30日 著者:湊 かなえ

読書メーター

ネイティブな、いてこましたろか。

3日、金曜日は文化の日可燃ごみの日でもあった。いつものように白犬を抱き集積所へ行った。途中、角を曲がるのだけれど、その角へ建つ家にハナちゃんという名の犬がいる。ハナちゃんの他に結構歳をとった人間の男の人と同年代の人間の女の人と彼らの半分くらいの年齢に見える人間の男の人が暮らしている感じ。ハナちゃんはいつも歳をとった男の人と散歩するのだけれど、歩く速さが尋常じゃなく遅い。どちらが足を引っ張っているのか知らぬが、犬連れでなければ男の人は不審者と疑われるか知れない。

集積所にはハナちゃん抜きでその人だけがいて、ごみを捨てるときは犬を連れて行けという決まりもないので全然構わぬが、彼は他の人が捨てたごみ袋を開け中身を確かめているところで、何だか気まずい。見つからぬようそっと捨てて逃げよう、そう思うけれど「おはよう」と声をかけられた。物陰など一切なく見つからぬ訳がなかった。「おはようございまーす」と返してさっさと逃げたのだが、ごみ出しルールを守らぬ人も他者のごみ袋を開いてしまう人も何だか気に入らない。私は私で見て見ぬふりだけれど。

4日、土曜日はPさんに頼まれ、私の運転する私のクルマでPさんとPさんの猫を動物病院へ連れて行った。猫が下痢続きで、時に嘔吐などしたため。且つPさんは寝不足で運転に適した体調ではなかった。だからと言って立ったり歩いたり話したりするのに不便は全くないように見えたけれど、待合室へも診察室へも同行するよう言われ、それに従った。猫の病状を知らぬのに。猫は触られることを嫌い、Pさんが手入れをしようとする素振りだけで噛み付くが、病院では誰のことも噛まずに耐えた。フードの変更、おやつの禁止を言い渡され、点滴と投薬が行われた。

帰宅して猫を猫の部屋へ休ませ、今度は私の運転する私のクルマで白犬と茶犬とPさんをカインズホームへ連れて行った。私はドライフードを作りたいと思い、ザルが欲しかったのだけれど、店の人に聞くと乾物に使うザルは梅干しの時期にしか売らないそうで買うことができなかった。Pさんは猫砂とごみ袋を買うことができた。

買い物を終えるとPさんが昼食にチキンオーバーライスを食べたい様子で、買いに行くか問うと「それだけのために行くのは悪い」と運転する私に気遣いを見せた。そんなの問題ございませんよと行く方向で話をつけ出向いたけれど店はやっておらず、それだけのために来てしまったので目的を見失う。見失ったままクルマを動かすと危険なので瞬時に目的地をニトリとする。更に足を伸ばす具合だ。結局Pさんは、ニトリ、OKストア、銀だこで買い物をした。

たこ焼きを昼ごはんにすると言うのを聞いたとき、Pさんの昼ごはんの話だろうと思っていたのだけれど、私の昼ごはんの話でもあったのだった。どういうつもりかPさんは二人分として24個のたこ焼きを買って来ていた。14個10個でよいか問うとよいとの返事で、そのように分けた。あとで聞くと「14個は多過ぎで食べるのが辛かった」とのこと。私は「10個までならおいしく食べられるよ」と教えてあげた。体調によるだろうけれど。

5日、日曜日は白犬と茶犬のグルウミングの日で私の運転する私のクルマで犬と犬とPさんを乗せて犬の美容院のある駅ビルへ出かけた。犬と犬を美容院に預けたあと、Pさんと私も髪を切った。私はきのこみたいなショートと頼み、思う通りに仕上がった。

そのあと昼食にPさんはハンバーグ、私はステーキを食べた。料理が出てくると、こういうことかとPさんが言う。それは150gのハンバーグが2個なのかということなのだけど、メニューに「ダブル300g」とあったので想定内の話のように思う。なのだけどPさんは300gは多いと持て余し気味で、懲りぬ人である。一塊でもふたつに分かれていても300gは300gですよね。

グルウミングを終えた犬と犬は、期間限定の薔薇がどうとかいうオプションのおかげでふっわふわになった。特に白犬は塀に沿って歩き、葉っぱの下へ潜り、路傍で突如寝そべるなどして白犬と言いながら灰色犬だったりするのだけれど、真に真っ白、こんなに白かったのか!という白さで戻ってきた。見違える。

帰途、ガソリンスタンドへ寄り、給油した。1リットル151円だった。Pさんが代金を払うから洗車すべしと言うので、コイン洗車機でクルマを洗う。散髪代昼食代食料品代フラペチーノ代であれこれあり誰が誰にいくら払うものか計算するのが手間で清算せずに済ます。

夜、髪を洗う。毛量が減ったためドライヤ時間が短くなった。最高。